イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)とは

2013年にVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏によって考案された分散型オープンソースブロックチェーンです。プラットフォーム上の暗号資産はETHで、2014年7~8月に事業資金の調達としてICO(クラウドセール)が行われ、2015年7月30日に正式に発行が開始されました。ETHの発行上限は設けられていません。

イーサリアムブロックチェーンは、トークン規格ERC-20というイーサリアムブロックチェーンと互換性のあるトークンを作成できる特長を持つため、ETHをベースとしたアルトコインが数多く誕生しています。

また、イーサリアムは、分散型アプリケーション(dApps)が動作する実行環境の役割を果たしています。スマートコントラクトという技術が採用されており、ブロックチェーン上に自動で契約(予め定めた取り決め)内容を記録することができます。2022年現在では、イーサリアムを利用した数多くのdAppsや分散型金融(DeFi)のプラットフォームが登場しています。

一方で、数多くのプラットフォームの登場により、ブロックチェーンの利用者が急激に増加しトランザクション数が増えたことで、手数料(ガス代)高騰やトランザクションの遅延という課題が浮き彫りになりました。取引データの増加に伴う問題、いわゆるスケーラビリティ問題に対処するため、イーサリアムの大型アップグレード「Merge」の他、サイドチェーンやレイヤー2スケーリングソリューションといった解決策が出てきています。

ETHの時価総額は、ビットコインに次いで2番目の大きさとなっており、アルトコインを代表する暗号資産と言えます。

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