暗号資産の税金計算方法

具体例を使い、暗号資産の税金を計算する。暗号資産の税金は総合課税であるため、その他所得と合算して本来は考えるべきですが、今回は暗号資産のみ所得があると見做し計算をします。税金の計算時の取得単価の計算方法には「移動平均法」、「総平均法」があります。今回は一般的に利用されている「総平均法」を使います。

ビットコイン2枚を400万円で売却した場合、税金はいくらになりますか?
ビットコインの売買順序は以下のようにア~エの順で売買を行なうとします。ウで売却益が出ます。取得単価の計算方法は総平均法により求めます。

ア…ビットコイン1枚を100万円で購入
イ…ビットコイン1枚を200万円で購入
ウ…ビットコイン2枚を400万円で売却(売却益が発生)
エ…ビットコイン2枚を100万円で購入

暗号資産の利益にかかる税金を計算します。

①取得単価の計算→②利益の計算→③税金の計算

取得単価の総平均法による計算

総平均法を用いた場合、取得単価の計算は以下の通りとなります。

取得単価:

総購入額(400万円)÷総購入数量(4枚)=100万円

利益の計算

総平均法により求めた取得単価を利用し、利益の額を求めます。

利益の額:

(売却単価(200万円)-取得単価(100万円))×売却枚数(2枚)=200万

税金の計算

これにより利益は200万円となりますが、これにかかる税金は以下の表に当てはめると求めることができます。

税金計算:

暗号資産による利益(200万円) ✖️ (所得税(0.1)+ 住民税(0.1))

= 40万円(所得税(20万円)+住民税(20万円))

利益の額
(その他の所得と合算)
所得税率
(国税)
住民税率
(地方税)
合計
194.9万円以下5% 10%15%
329.9万円以下10%10%20%
694.9万円以下20%10%30%
899.9万円以下23%10%33%
1,799.9万円以下33%10%43%
3,999.9万円以下40%10%50%
4,000万円以上45%10%55%
https://www.coindeskjapan.com/learn/btc-tax-cal/

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